背負うのは程よくバランスよく
のっちさんは背負ってる。
通勤は紺系のカールラーベンのリュックを容量に合わせて背負い、
出張時はキャメルのKananaリュックを背負っている。
だからわたし、リュック派なんだという話ではない。
先日、のっちさんは骨髄移植の最終面談をうけた。
コーディネーターが二人に増えていた。
骨髄移植移植の最終面談だから。
のっちさんが最終承諾書にサインして印鑑押せば骨髄移植ロックオン。用事とかイベントに参加したいから日程変えてとは言えない。
もうひとりのコーディネーターは、のっちさんの理解度を確認するためにやってきた。
理解できずにやってその後激怒、という事態を避けるため、とのっちさんは認識した。
二人のコーディネーターとのっちさんは診察室に入って医師を待った。
医師が来た。のっちさんのコーディネーターが、医師の補足を受けながら骨髄移植の概要を手持ちのドナーブックを参考にして説明する。
のっちさんはちょこちょこと質問する。
医師はそれに笑いながら回答してくれる。
ちなみに体のことについては
『暴飲暴食は避けてくださいね』
『激しい運動は健康診断や骨髄移植直前直後は避けてください。休日に一万歩*1歩くのは言語道断です』
『腰に負担はかけないでください。注射とか鍼はやめてください』
『治療するような状況になったらコーディネーターに連絡してください』
という感じである。
さて、最終承諾書にサインと押印。
「あのう、日程はもう確定したってことでいいんですよね・・」
とコーディネーターさんが話した。
上司らに話したのは予定の日程として話しただけ。やばい。
病院の玄関口に出て会社に電話する。しかし電話口に出たのは同僚だった。
「あのさ、(骨髄移植を実施する数日間*2)休み取りたいんだけど大丈夫?」
「うん、ぼくらだけでも大丈夫だと思う。上司今いないから確認して連絡するように伝えるね」
その後、上司*3から骨髄移植の日程について休んでもいいという許可を得た。そしてサイン。押印。これで骨髄移植への最終段階のスタートを切った。
これでのっちさんには骨髄移植希望者の命が預けられた。これから金が無いと言わず体調に留意することを大事にしなければならない。
あ、親も面談すること、忘れてた。
のっちさんの親もその一週間後、『○○大学病院』で面談とサイン。
親ものっちさんが入院することを見越して計画もたてている。のっちさんには親の期待も背負うことになった。重い。そっちの方がずーっと重い。